■ おやしお 試験航海 ■


潜水艦好きな皆さんは日々、自宅のお風呂で水中モーターを付け

航走させては各種、試験(遊び)を行っている事でしょう。ボクもさまざまな実験

お風呂で行っていますが、やればやるほど、ある思いが強くなっておりました。

それは・・・お風呂なんかではなく、もっと広い所で思う存分、潜水艦を航走させてみたいっ!!

さすがに波の大きい海は無理と判断し、池で試験航海に出る事にしました。

近所の公園に、うってつけの池がありましたので、ここに就航させます。天気も最高で試験日和でした。

池の中心部は直線距離で100m以上ありますが、まっすぐ進んでくれれば動力の蓄電池は、十分持つと

試験チームより回答がありました。

使用する艦艇は、これしかないでしょう。「おやしお」です。海自さんに、がんばってもらいます。

目視で追跡する事を考えると派手な色の「しんかい」や「ノーティル」が良いのでしょうが、そこは

やはり潜水艦然としたフォルムでなければ雰囲気が出ません(笑) 船体色が黒なので見失う可能性が高く

最後の航海になるかもしれませんでしたが迷わず出航命令を下しました!(笑)

試験航海には色んな問題がありますが、中でも非常に危険なのが敵艦隊の存在です。この海域には

「おやしお」の10倍は、あろうかと思われるコイ級ミサイル原潜、さらにブラックバス級攻撃型原潜も潜んでいる事がわかっています。

テスト出航させてみた所、コイ原潜は静観しているだけでしたが、ブラックバス原潜は、激しい体当たり攻撃をしかけてきました!(ホント)

あやうく撃沈される所でしたが地上部隊からのアスロック(石投げ)攻撃で何とか逃げ切りました(笑)

これが予定の試験航海ルートです。向かい風は微風。行けそうです。

いよいよ出航の時が来ました。「帽振れ!

風の影響を受けつつも新品の蓄電池により力強く回転する電気モーター。池の中心へ向かって浮上航行を続けます。

双眼鏡を用意してあったのですが、車に忘れてきたので目視のみで追い続けました。

しかし池の中心へ行くに連れ、水面の乱反射が船体の捕捉を拒みます。残念ながら

上の写真(カメラ最大ズーム)を最後に「おやしお」は消息を絶ちました・・・

幸いにも懸命の捜索救助活動がみのり、約30分後に岸壁近くで漂流しているのを発見されました。(笑)

 

赤い線が推測された航行ルートです。発見された時、機関は完全停止状態でした。

蓄電池の容量から、まだ十分に航行可能の経過時間でしたので、黄色のバツ印付近で何らかのエンジントラブルに

見舞われ、機関が停止。風と潮流に流され岸壁に漂着したと思われます。詳しい原因調査は船体の引き揚げ作業を

待たねばなりません。

事故調査委員会の最終報告は機関停止の原因をスクリューシャフトに「藻」がからみついた事に

よる過負荷であると結論づけました。

現在、「おやしお」はドック入りしており、次なる試験航海へ向け整備中であります。

おわり。(笑)


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