フェンス内に置かれた部分には、実物の鉄塔では絶対に見ることができなかった物もある。
下は250Mの高さに存在した鉄塔の頂上部分である。ワイヤー(電線)が通っていた滑車が確認できる。
鉄塔を支えるワイヤーの基礎部分。
鉄骨の部分は、すべて地面(アース)から碍子で絶縁されている。鉄塔の全重量を支えるので
かなり強度のある碍子が使われていた。
この記念碑は本館からこの位置にある。手前に写っている六角形のコンクリートは本物の鉄塔が
建っていた基礎です。現在でもこの基礎だけはそのまま残されている。
この基礎は、田畑の中にぽつんとあり、フェンスもなければそれらしい看板も立っていない。
コンクリートは年代を感じさせ、表面は劣化している。
基礎だけが撤去されなかった理由 (ボクの推測ですが・・)
通常、鉄塔の基礎というものは非常に深くまで地下に埋設されいる。この深さは鉄塔の高さに比例して深くなる。
つまり250Mもあった鉄塔の基礎は、とんでもなく深く埋められているはずだ。
地上にはこれだけしか出ていないが撤去工事は大規模なものとなる。
残った地上部分が小さく、周りへ影響がない事と撤去工事の規模、費用を考えそのままに
しておいたのではないだろうか・・・
基礎の上には送信用設備が固定されていた部分も確認できる。
昔から見てきた巨大アンテナがあったその場所に今、自分が立っていると思うと
なにか感慨深いものがあった。六角形の基礎中心に立って真上の空を見上げてしまった・・・